名古屋出入国在留管理局の施設で2021年3月に死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=の遺族が、収容中のウィシュマさんの様子を記録した映像を開示しないとした決定の取り消しを国に求めた訴訟の第1回口頭弁論が30日、東京地裁であった。妹ポールニマさん(31)が意見陳述し「姉の死の真実を知りたい」と訴えた。

 ポールニマさんは、十分な治療が受けられず亡くなったウィシュマさんの映像を公開しないのは「不都合な事実があるからだ」と非難。「一日も早く全ての映像開示を受けたい」と述べた。