北海道旭川市議会が入る市役所庁舎=30日夕
 北海道旭川市議会が入る市役所庁舎=30日夕

 北海道旭川市の武石陽一市議(54)が7月に開かれた議員や市幹部らの懇親会で、その場に不在の女性市議に言及した上で「ブラジャーが見えた」「色はグレー」などと発言し、市議会のハラスメント調査委員会が設置されたことが30日、複数の関係者への取材で分かった。

 関係者によると、市内の飲食店で約20人が参加した市議会子育て文教常任委員会の懇親会で「自分だけが知っている秘密の話」をテーマに一人ずつ自己紹介をした際の発言。女性市議は発言を知り、ハラスメントを受けたとの書面を市議会議長宛てで提出した。武石市議は取材に懇親会での発言を認め、女性市議に謝罪したと説明した。

 書面には、女性市議が過去に武石市議から複数回、性的な発言をされたとの訴えも記載されているという。これについて武石市議は「事実ではない」としている。

 ハラスメント調査委は市議を中心に外部の有識者も交えて構成。ハラスメントが確認された場合、市議会で対応を検討する。