18歳以上で障害がある人の家族のうち90・2%が、親亡き後の生活を「心配」と答えたことが17日、民間団体の調査で分かった。ケアに限界を感じているとの回答は58・2%。入所施設やグループホームが不足し、多くの障害者が家族による介護に依存した生活を余儀なくされているとして、団体は地域での受け皿整備が急務だと訴えた。
「全国障害児者の暮らしの場を考える会」が障害者の家族を対象に6~9月に調査。全国の2151人が回答した。全体のうち、親亡き後について72・8%が「とても心配」、17・4%が「少し心配」と答えた。
グループホームは、障害者が支援を受けながら地域で共同生活する施設。国は障害者の生活拠点を入所施設から、自宅やグループホームなどに変える地域移行を推進している。調査で「将来希望する暮らしの場」を尋ねると「グループホーム」が最多の53・7%。「入所施設」21・0%が続いた。
自由記述では「行く末を見届けて安心して自分の人生を終えたい」「行政による力強い手助けを望む」といった声が寄せられた。
























