長崎市で開かれた集会で、非核三原則見直しに抗議する参加者=22日午前
 長崎市で開かれた集会で、非核三原則見直しに抗議する参加者=22日午前

 高市早苗首相が検討している非核三原則見直しへの抗議集会が22日、長崎市であり、「核持ち込みは許さない」と書かれた横断幕を掲げ、被爆者や核兵器廃絶運動に携わる市民らが「被爆地として見過ごすことは絶対にできない」と憤った。見直し検討の撤回を求めるアピールを採択し、首相宛てに今後提出する。

 長崎県被爆者手帳友の会会長で被爆者の朝長万左男さん(82)はマイクを握り「三原則の見直しは最大の問題だ」と怒りの声を上げた。採択されたアピールは、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)がノーベル平和賞を昨年受賞したことに触れ、見直しを「被爆者の核廃絶を求める姿と相いれない」と訴えた。