【ロンドン共同】オランダの歴史家ルトガー・ブレグマン氏は25日、自身が出演した英公共放送BBCのラジオ番組でトランプ米大統領を批判した発言の部分が削除され、放送されたとX(旧ツイッター)で表明した。ブレグマン氏は発言の削除は自らの意思に反しており、BBCによる「自己検閲だ」と批判した。
BBCは昨年10月の番組でトランプ氏の演説場面を恣意的に編集したとして非難されている。トランプ氏はBBCに対し、補償を求めて提訴する意向を示している。
番組は著名人が講演する内容で、ブレグマン氏は「道徳の革命」と題して講演。トランプ氏を「米国史上、最もあからさまに腐敗した大統領」と表現し、その部分が削除されたとしている。
番組は今月25日に放送された。放送の4週間前に収録され、24日にBBCから最上位レベルの幹部による決定として削除を通達されたという。
ブレグマン氏は「通常の編集であれば何日もかからないし、トップは関与しない」と指摘した。
ブレグマン氏は「希望の歴史」などの著作があり、日本語など多数の言語に翻訳されている。
























