最高裁第3小法廷(沖野真已裁判長)は、愛媛県新居浜市で2021年、元同僚ら3人を殺害したとして殺人罪などに問われた無職河野智被告(58)の上告を棄却する決定をした。9日付。無期懲役とした一、二審判決が確定する。
弁護側は、被告は妄想型統合失調症の影響により心神喪失だったと主張したが、一審松山地裁判決と二審高松高裁判決はいずれも「心神耗弱の状態にとどまり、責任能力を完全には失っていなかった」と認定した。
判決によると、被告は21年10月13日、元同僚の岩田健一さん=当時(51)=宅で、岩田さんとその両親の胸などをナイフで複数回突き刺し、失血死させた。
























