藤田聖也被告(フィリピン入国管理局提供)
 藤田聖也被告(フィリピン入国管理局提供)

 フィリピンを拠点に「ルフィ」を名乗り広域強盗を指示したとされる特殊詐欺グループ幹部で、強盗致死などの罪に問われた藤田聖也被告(41)は26日、東京地裁で開かれた裁判員裁判初公判で、7件の強盗事件について起訴内容を一部否認した。弁護人はいずれも「ほう助にとどまる」と主張した。

 検察側は冒頭陳述で、フィリピン当局の摘発により特殊詐欺の収入を断たれたことから強盗に関与するようになったと指摘。別の幹部小島智信被告(48)=強盗致傷ほう助罪などで懲役20年、上告=から紹介された実行役に対し、収容先の入管施設から匿名性の高い通信アプリ「テレグラム」を通じて指示を出していたと述べた。

 弁護側は、他の幹部今村磨人被告(41)、渡辺優樹被告(41)に指示されるがまま強盗事件に関わったとし、犯罪を手伝ったに過ぎないと訴えた。

 起訴内容によると、今村被告、渡辺被告と共謀し2023年1月、東京都狛江市の住宅に宅配業者を装って侵入。住人の女性=当時(90)=を暴行し腕時計などを奪い、外傷性ショックで死亡させたなどとされる。