LINEスタンプのきっかけとなった、かるたを見ながら活動を振り返る野間和美さん(左)と、市人権・男女共同参画プラザのルーベッシュ裕子さん=三田市駅前町
LINEスタンプのきっかけとなった、かるたを見ながら活動を振り返る野間和美さん(左)と、市人権・男女共同参画プラザのルーベッシュ裕子さん=三田市駅前町

 夫婦など、大切なパートナーを思いやるコミュニケーションを目指した「ことばがけLINE(ライン)スタンプ」が完成した。三田の子育て世代の女性らが中心となり考案。ワークライフバランスやパートナーシップについて考えながら、毎日を少し温かくする言葉を盛り込んだ。(黒田耕司)

 市人権・男女共同参画プラザによる事業。同プラザでは近年、ワークライフバランスについて取り組んでいるが、夫婦や家族などとのパートナーシップが切り離せないと考え、焦点を当てることになった。ワークライフバランスの実現に、円滑なコミュニケーションが欠かせないことから、多く利用されるスタンプづくりを行った。

 半年間で3回のワークショップを催し、市内の女性4人が参加。講師は、家庭のマネジメント事業を手がける「おうちじかん」の代表で、整理収納アドバイザーの野間和美さん(56)が務めた。

 野間さんは、女性や子どもを支援するNPO法人「ひと・コネクト兵庫」にも所属。スタンプのデザインは、同法人の活動に携わるイラストレーター・やましたともこさんが手がけるキャラクター「しれっとゆう子さん」を土台に、三田で親しまれる「キッピー家族」とのコラボ作品を目指した。

 しれっとゆう子さんは、子育てに奮闘する2児の母で、見えない家事、育児負担を可視化する「しれっとゆう子さんカルタカード」にもなっている。

 ワークショップでは、カルタを使いながら、生活で不満に感じていることを書き出し、課題を整理。その不満を相手の立場に立って見直し、思いを伝えることの大切さを認識した。続いて、人生で大切に考えていることや、パートナーに抱いている感情なども洗い出した。すると、参加者からはむしろ、相手への感謝の気持ちが多く集まった。

 「子育て中は夫婦がコミュニケーションを取りにくくなる。不満を『あるある』で終わらすのではなく、相手を思いやる気持ちが芽生えたことは何よりの成果」と野間さん。

 最後に、スタンプに盛り込みたい言葉を挙げ、作画はやましたさんに託した。

 スタンプは、「うちらおつかれ」と、互いをねぎらい合うものや、「ちょっと いいですか」と、話の続きが気になるものまで、42種類。幅広い言葉がけに使える内容に仕上がった。

 同プラザによると、参加者からは「企画に加わり、パートナーや家族との関係に変化があった」などの声が寄せられたという。

 スタンプは、「しれっとゆう子さんとキッピーファミリー1」の名で販売されている。