【香港共同】香港の高層住宅群で大規模火災が発生してから1カ月となった26日、現場付近には市民が訪れ、菊の花を手向けて犠牲者を悼んだ。原因究明が進まない現状にいら立ち「責任者は罰を受けるべきだ」との声も上がった。遺族は「心の整理がつかないままだ」と胸の内を明かした。
一人娘(5)と家政婦を亡くした鄭さん(37)は、月末から移る政府手配の部屋に娘の写真を印刷したクッションを置き「彼女が好きなキャラクターのグッズもそろえた」と語った。娘の解剖も終わったという。妻(37)は「煙を吸って意識を失い、苦しまずに逝ったと分かり安心した」。一方「いまだに誰の責任も問おうとしない当局に腹が立つ」と憤った。
























