店頭に並ぶ「ラブブ」のぬいぐるみ=5月、北京(共同)
 店頭に並ぶ「ラブブ」のぬいぐるみ=5月、北京(共同)

 【上海共同】日本を含め世界的に人気のキャラクター「ラブブ」を手がける中国の玩具大手、泡泡瑪特(ポップマート)の株価が急落している。ラブブ人気に伴い急騰し、2025年8月に最高値を付けたが、生産増で希少性が薄れ失速。12月29日までに株価は4割超下落した。サンリオに匹敵する存在になり得るともいわれたが、成長持続に黄信号がともった。

 ラブブは、香港人イラストレーターによるウサギのような耳やギザギザの歯が特徴のキャラクター。24年に人気アイドルが身につけたことがきっかけで東南アジア、欧米でも人気に火がついた。

 中国メディアなどによると、品薄だったことや限定フィギュアの高額取引が注目され、香港株式市場で買いが集中。株価は25年初めから8月にかけ約3・8倍に。

 しかし中国で商品の供給が増加すると中古価格が崩れ、投機的な資金が引くなど株は売られ、米国の年末商戦でも売れ行きが鈍化した。