世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者である親の下で育った20~40代の「宗教2世」8人が、教義に基づく虐待で精神的苦痛を受けたとして、教団に計約3億2千万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、東京地裁であり、原告の男性は「人間としての尊厳を剥奪された」と意見陳述した。教団は請求棄却を求めた。
陳述したのは野浪行彦さん(38)=通称。教団が夫婦に選んだ両親から生まれた「祝福2世」として「教団の所有物」のごとく扱われ、信仰を強要させられたと訴えた。
成人後は海外に渡り教団と関わりを絶っていたが、同じ宗教2世の山上徹也被告(45)=殺人罪などで一審無期懲役=が起こした安倍晋三元首相銃撃事件を知り、原告に加わった。「事件まで問題に目を向けてこなかった司法の責任も問われている」とし、教団の責任を認める判断を望んだ。
野浪さんは閉廷後に東京都内で記者会見し「特殊な宗教の問題としてではなく、差別と人権の問題として考えてほしい」と求めた。























