ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート男子で銀メダルを獲得し喜ぶ鍵山優真(右)と、銅メダルで涙ぐむ佐藤駿=13日、イタリア・ミラノ(共同)
 ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート男子で銀メダルを獲得し喜ぶ鍵山優真(右)と、銅メダルで涙ぐむ佐藤駿=13日、イタリア・ミラノ(共同)

 【ミラノ共同】ミラノ・コルティナ冬季五輪で13日に行われたフィギュアスケート男子フリーは、有力選手にミスが相次ぐ大波乱の展開となった。2大会連続「銀」の鍵山優真(22)は、SP9位から銅メダルをつかんだ佐藤駿(22)と抱き合って喜び「これが五輪か」と目を丸くした。

 演技を終えた佐藤は「表彰台に乗れると全く思っていなかった」と明かす。しかし、後に滑ったSP上位の実力者が次々に崩れた。鍵山も本来の力を発揮できず、得点源の4回転ジャンプでミスを重ねた。悪い流れは止まらない。最大の衝撃は最終滑走の世界王者、イリア・マリニン(21)=米国=だった。

 フリーでジャンプの回転が抜ける珍しいミスが重なり、演技後半は2度の転倒。8位に沈むと「金メダルの期待を背負う重圧が、手に負えないほど大き過ぎた」と顔をこわばらせた。

 日本勢のダブル表彰台が決まると、鍵山は「駿、メダルだぞ」と両肩を抱いた。佐藤は「え? え?」と状況をのみ込めない。会場のモニターで最終順位を確認すると、涙でくしゃくしゃになった顔を両手で覆った。