プロ野球阪神の試合前セレモニーに登場した坂本花織(左)と三原舞依=2019年5月、甲子園球場
 プロ野球阪神の試合前セレモニーに登場した坂本花織(左)と三原舞依=2019年5月、甲子園球場

 フィギュアで最後の五輪に臨んだ坂本花織(25)=シスメックス=には、いつも「最大のライバル」がそばにいた。小学生時代から同じチームで練習してきた1歳上の三原舞依だ。国際大会でも切磋琢磨してきた2人は、ともに今季限りで引退する。

 小学2年で地元神戸市のリンクを訪れた三原は、誰よりも速くスピンを回る坂本に目を奪われた。すぐに競技を始めると、中野園子コーチ(73)が「集中力の天才」と称する素質でめきめきと上達。先に全5種類の3回転ジャンプを習得する姿を見て、坂本は「エンジンがかかった」と刺激を受けた。

 リュックに同じキーホルダーを付けるほどの仲良しでも、試合となれば「お互いに負けず嫌い」(坂本)。中野コーチが「花織が本気で泣くのは舞依に負けた時だけ」と明かす。

 16歳で全身の関節が痛む難病の「若年性特発性関節炎」と診断された三原は「かおちゃんと一緒に滑りたい」と、休養を挟みながら氷上に立ち続けてきた。坂本が3度代表入りした五輪には届かなかったが「かおちゃんを応援する思いは誰よりも強い」と話す。(共同)