OECD本部=2022年6月、パリ(共同)
 OECD本部=2022年6月、パリ(共同)

 【ナイロビ共同】経済協力開発機構(OECD)は10日までに、開発援助委員会(DAC)に参加する34の国・地域による2025年の政府開発援助(ODA)総額が、過去最大となる前年比23・1%(実質値)の減少を記録したと発表した。トランプ米政権が援助を大幅縮小したことが主因で、米国を抜きドイツが最大援助国になった。

 米国第一を掲げるトランプ政権は昨年7月、対外援助を担ってきた国際開発局(USAID)を廃止。9日のOECDの発表によると、米国は56・9%減らして減少額全体の4分の3を占めた。

 DACメンバーによる24年の援助総額は2151億ドル(約34兆2600億円)。25年はドイツ、米国に次ぐ英国、日本、フランスの援助額上位5カ国を含む26の国・地域の拠出が減り、暫定の名目値は1743億ドル(24年基準の実質値で1655億ドル)だった。日本は実質値で5・6%減。

 OECDは「各国で(削減を求める)政治的、財政的圧力が高まっている」と分析した。