21日、コンゴ(旧ザイール)で、エボラ出血熱の疑いのある患者を搬送した人に対する消毒作業を行う医療従事者(AP=共同)
 21日、コンゴ(旧ザイール)で、エボラ出血熱の疑いのある患者を搬送した人に対する消毒作業を行う医療従事者(AP=共同)

 【ワシントン、ナイロビ共同】アフリカ・コンゴ(旧ザイール)東部で広がるエボラ出血熱を巡り、トランプ米政権高官は28日、感染した疑いがある米国人を隔離する施設を東アフリカのケニアに設置し、29日から運用を始めると明らかにした。ケニアで感染者は確認されておらず、地元医療従事者の団体は「超大国による感染リスクの押し付けだ」と反発した。

 施設は50床で、ケニア中部の空軍基地内に設置された。ケニア政府が設置を容認したとしている。米国内へのウイルス流入を阻止する狙いで、米高官は「長時間かけて米国に移送するより、質の高い近隣の医療施設に移送する方が良いと判断した」と説明した。

 ケニアの医療従事者団体は28日の声明で「米国にとって危険なら、ケニアにとっても危険だ」と施設設置を批判した。

 米国は、過去21日以内にコンゴに加え、隣接するウガンダ、南スーダンに滞在していた外国人については米国永住権(グリーンカード)保有者も含め、米入国を禁止する措置を取っている。