たつの市新宮町段之上の民家で母娘が刺殺された事件で、指名手配されている大山賢二容疑者(42)=住居・職業不詳=が事件後、市内にある複数の駅で防犯カメラに写っていたことが、捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警がたつの署に捜査本部を設置してから、28日で1週間。容疑者の足取りは断片的で、県警の捜索が続いている。
事件は19日午前、安否確認に訪れた警察官が遺体を見つけて発覚。いずれも複数の刺し傷があり、首の傷が致命傷だった。死亡時期は13日ごろと推定される。
新たに明らかになった最初の足跡は翌14日昼ごろ、現場から約1キロ北にあるJR姫新線・播磨新宮駅だ。
防犯カメラ映像によると、黒い帽子とマスクを着用し、黒いバッグを二つ携えた男が、駅の方へ歩いて行った。県警が公開した17日早朝や20日夕方の画像とは服装が一部異なるが、捜査本部は容疑者とみている。
そこから約6・5キロ南にある本竜野駅の防犯カメラに、似た人物が写っていたことも判明。捜査本部は同様に容疑者とみている。
16日深夜には、現場から約30キロ離れた高砂市にいたことが確認されている。路上で寝ていた容疑者は高砂署員に職務質問され、「人を殺した」「たつの」などと話した。会話がかみ合わず、署は信ぴょう性が低いと判断。現場隣の実家そばまで車で送り届けた。
再び現場付近へ戻ってきた容疑者。17日早朝には、住宅の敷地内に座り込んでいる姿が目撃されている。
最後の足取りは3日後の20日夕方。現場から約2キロ南の河川敷で、揖保川にかかる觜崎橋の下に腰かけている姿が目撃された。遺体が見つかり、事件が公になった翌日のことだ。このときは上半身が緑っぽい服で、白いラインの入った黒っぽい長ズボン姿。黒縁眼鏡とマスクをしていた。
当初は鉄道と徒歩で移動したとみられる容疑者だが、16日に職務質問された際の所持金は550円。10日以上が過ぎ、捜査本部は資金が枯渇して現場周辺にとどまっている可能性もあるとみている。
たつの署捜査本部TEL0791・63・0110























