愛知県警が収賄容疑で日本政策金融公庫名古屋支店の元職員の男(35)を逮捕した事件で、男から便宜を受けて2021年に計4億3千万円を借り入れた企業が、約3年後に事実上の倒産状態になったことが24日、関係者への取材で分かった。別の機関からの借入金の返済は滞っていた。

 元職員松田貴大容疑者=福岡市=は融資を巡り便宜を図った見返りに、企業の代表だった男性から900万円相当の高級腕時計を受領した疑いで逮捕された。

 関係者によると、男性が経営していた腕時計の売買を手がける企業は24年に倒産状態となった。登記簿によると、同年7月には名古屋市千種区の本社の土地も売却した。