エボラ出血熱が流行しているコンゴ(旧ザイール)東部で、防護服を身につける医療関係者=6月(ロイター=共同)
 エボラ出血熱が流行しているコンゴ(旧ザイール)東部で、防護服を身につける医療関係者=6月(ロイター=共同)

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は1日、アフリカ・コンゴ(旧ザイール)でのエボラ出血熱の感染者が3605人となり、2018~20年の流行を上回って同国で過去最大のエボラ熱の流行になったと明らかにした。感染は急速に拡大しており、対応を大幅に強化する必要があると警告した。

 死者は1587人で、致死率は約44%。直近の1週間では今回の流行で週当たり最多となる感染者、死者を記録したとしている。WHOは現地当局と協力しながら体制拡充を進めているが、現状のペースでは封じ込めが困難との認識を示した。

 流行は計5州にまで拡大。東部では政府軍と反政府勢力の紛争が続いており、医療活動が制約を受けているほか、接触者の追跡などにも支障が出ているという。

 今回の流行の原因となっている「ブンディブギョ株」に対する承認済みのワクチンはない。ワクチン開発の動きは出ているものの、実用化の時期は見通せない。