彦根城博物館の記念イベントで太刀を鑑賞するぬいぐるみ(同館提供)
 彦根城博物館の記念イベントで太刀を鑑賞するぬいぐるみ(同館提供)

 大切なぬいぐるみを博物館や美術館にお泊まりさせ、持ち主に代わって展示作品の鑑賞を楽しんでもらう一風変わったイベントが人気を博している。米国の公共図書館が発祥とされ、一緒に外出したり写真を撮ったりする「ぬい活」ブームと相まって、日本各地で広がりを見せている。

 昨年、名古屋市美術館が開催した際は、インターネットの受け付け開始後、定員はわずか1分で埋まったという。来年開館40周年を迎える彦根城博物館(滋賀県彦根市)はこの人気ぶりに着目。記念イベントを企画し、今年7月に募集を開始すると、定員10体に対し122体の応募が寄せられた。

 ぬいぐるみの滞在は1週間。彦根市の人気キャラクター「ひこにゃん」が案内役を務め、展示されている彦根藩主井伊家に伝来した太刀や甲冑を鑑賞した。その様子は交流サイト(SNS)で随時更新され、5千以上の「いいね」が付いたケースも。

 彦根城の来訪者のうち、博物館に足を運ぶのは2割程度といい、同館の中橋優斗さんは「イベントをきっかけに展示物にも関心を持ってもらい、来場者を増やしたい」と話した。