ダライ・ラマ14世
 ダライ・ラマ14世

 【広州共同】中国の民主活動家、張毅氏が7月、旅行先のチベット自治区ラサの主要寺院、セラ寺でチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の写真を人に見せたとして、国家分裂扇動容疑で警察に逮捕された。中国の人権問題を扱うウェブサイト「維権網」が15日までに伝えた。

 維権網などによると、張氏は中国共産党・政府が民主化運動を武力弾圧した1989年の天安門事件で、湖北省武漢市の学生リーダーを務めた。当局はインドのダラムサラに亡命するダライ・ラマを「分裂主義者」と敵視。写真の所持などを厳しく取り締まっている。

 張氏は7月1日、セラ寺でチベット人女性から礼拝用の敷物を借りようとしたが言語の壁があり、携帯電話でダライ・ラマの写真を見せた。境内で警察官に連行され、同28日に逮捕された。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは「宗教指導者の写真の提示が国家安全への脅威と見なされることは、決してあってはならない」と批判している。