特定外来生物クビアカツヤカミキリ(埼玉県環境科学国際センター提供)
 特定外来生物クビアカツヤカミキリ(埼玉県環境科学国際センター提供)

 サクラなどの樹木を枯らす特定外来生物クビアカツヤカミキリによる被害拡大を防ぐため、埼玉県川島町が6月から1匹当たり100円の奨励金で県民に駆除を促し、わずか1カ月半で予算上限の7万匹に達した。町担当者は「自治体単独でこれほど多くの駆除実績は他に例がない」と話す。

 サクラやウメ、モモなどの樹木に寄生し、幼虫が内部を食い荒らして枯死させる。環境省によると、2018年に特定外来生物に指定された。26年8月13日までに確認した情報では、21都府県に分布が拡大している。

 川島町では24年に見つかり、サクラの被害が報告されるようになった。町は今年6月1日から駆除奨励金交付事業を開始。埼玉県内全域を対象として、県民が駆除した成虫を役場に持ち込めば、1匹につき現金100円を支払い、9月末まで受け付ける計画だった。

 当初から駆除した死骸の持参が相次ぎ、6月中旬に最初の予算約15万円を上回った。臨時の補正予算を組んだが、7月16日に予算上限の700万円に達し、奨励金の交付が終了した。