世界の標準時刻と地球の自転に基づく時刻のずれを修正するため、1時間までずれを許容する「うるう時間」を2027年5月に導入する方向で世界的な議論が進んでいる。1秒ごとにずれを修正する従来の「うるう秒」では、修正時の情報通信システムの不具合が混乱を招く恐れがあった。導入後の数百年間は時刻調整が不要となり、混乱も避けられそうだ。
今年10月にフランスで開かれる国際度量衡総会で正式に決まる見通し。うるう秒は実質廃止される。
協定世界時(UTC)は、原子の振動を利用した高精度な原子時計に基づき決まっており、1秒の長さの基準になっている。だが地球が自転する時間で決まる1日の長さは不規則に変わるため差が生じる。地球が回る速度は、潮の満ち引きや地球内部での核の運動によって変動。20年以降は自転速度が速まっていて、対応が急がれていた。
時刻を同期して自動制御する金融取引や交通、電力などの高度な情報通信システムは、わずかな誤差でもネットワーク全体が混乱する恐れがある。2012年にうるう秒が追加された際は、大手ウェブサービスなどに障害が発生した。
























