10代の薬物の過剰摂取による搬送者と全年代に占める割合(災害医療センターの調査による)
 10代の薬物の過剰摂取による搬送者と全年代に占める割合(災害医療センターの調査による)

 国立病院機構災害医療センター(東京・立川)が、薬物の過剰摂取(オーバードーズ、OD)が原因でセンターに救急搬送された人数を調べたところ、2025年の10代の搬送者数が15年と比べて4倍超になっていたことが22日、分かった。全ての搬送者に占める10代の割合も、15年の6・8%から25年は22・1%に上昇。若者を中心に過剰摂取が深刻化している実態が浮き彫りとなった。

 政府は、OD対策として医薬品医療機器法を改正し、今年5月から未成年に対する市販薬の販売規制を強化している。

 センターは、年間8千人前後の救急搬送を受け入れている。医師がカルテに記載された情報を分析したところ、ODによって引き起こされる「急性薬物中毒」での搬送者は15年は118人で、25年が172人だった。24、25年は担当の医師が代わったが、おおむね解析手法を踏襲した。

 10代で見ると、15年は8人でその後は横ばいだったが、22年は28人に増え、23年は42人。24年は23人と減った一方、25年は38人と再び増加した。