ブラックホールを取り巻くガスの円盤が揺れるイメージ
 ブラックホールを取り巻くガスの円盤が揺れるイメージ

 ブラックホールを円盤状に取り巻いているガスが、回転するこまのようにぐらぐら揺れる様子を観測できた可能性があると、大阪大などのチームが24日までに米科学誌に発表した。一般相対性理論が予言する、強大な重力を持つブラックホールの自転が周囲の物質を時空間ごと引きずって動かすという現象の解明に一歩近づいた。

 円盤状のガスは、強い重力に引き寄せられた水素やヘリウム、鉄などを含み、高速で回転。徐々にブラックホールに落下してのみ込まれ、巨大化の材料になる。

 チームは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が主導して開発したエックス線を捉えられる天文衛星「XRISM(クリズム)」などで、地球から約1300万光年離れたブラックホールを5日間観測。ガス円盤に含まれる鉄原子が出すエックス線に注目して分析した。

 観測されるエックス線のエネルギーは、鉄原子の速さや、衛星から見た円盤の角度によって違うため、円盤の変化を追う手がかりになるという。

 分析の結果、高速回転する円盤の向きが、約2・4日周期で変化していると分かった。