国会議事堂
 国会議事堂

 衆院が女性用トイレの拡充を進めている。高市早苗首相を含む与野党の女性衆院議員の要望を踏まえ、12月中に衆院本会議場の近くに二つ個室を増やし、2027年度には3階でも増設する予定。本会議前などでの混雑が問題となっており、環境改善を急ぐ。

 国会議事堂が「帝国議会議事堂」として完成したのは、女性が参政権を得る前の1936年。男性議員のみだった当時から90年を経た現在でも、衆院本館の便器数は男性用67個に対し、女性用は22個にとどまる。

 女性用トイレの不足が指摘される中、女性議員58人が連名で昨年末、増設を求める要望書を議院運営委員長に提出。要望書は「女性議員、職員の増加に伴い、利便性が著しく損なわれている。混雑や待機時間の発生が日常的で、議事進行や職務遂行に影響を及ぼしかねない」としていた。衆院は要望を受け、今夏に工事に着手した。

 国土交通省は6月、女性用トイレの行列改善に向けた指針を掲げた。「待ち時間を平等に」との考え方に基づき、原則として女性用の便器数を男性用以上とする必要があるとしている。