【ワシントン共同】バンス米副大統領は9日、殺人罪などで死刑判決を受けた元少佐の男の銃殺刑を国防総省が生配信する計画について「私は見るつもりはない」と述べた。超党派の議員からも「野蛮だ」「米国の価値観にそぐわない」と反発する声が上がっている。

 バンス氏は中西部オハイオ州で記者団に、男について「最悪のテロ攻撃を実行した人物だ」と指摘した。その上で、銃殺刑公開に関しては「実際に生配信されるかどうか分からない」と述べ、再考を求める声が高まっていることを受けて計画が変更される可能性もあると示唆した。

 男は2009年に米陸軍基地で銃を乱射して13人を殺害したニダル・マリク・ハサン元少佐。ヘグセス国防長官主導で、12月3日に執行する銃殺刑を公開することが決まった。

 下院軍事委員会のスミス筆頭委員(野党民主党)は8日の声明で「われわれは民主主義国家だ。死刑を見せ物にしてはならない」と強調。多くの与党共和党議員も計画中止を求めており、ティリス上院議員はX(旧ツイッター)で批判した。