スーパーのコメ販売平均価格推移
 スーパーのコメ販売平均価格推移

 コメの販売価格の下落が止まらず、生産や流通段階でかかる費用を下回る懸念が高まっている。業界団体が4月に初めて示したコメ5キロ当たりの「コスト指標」は2816円。これに対して、農林水産省が6日発表した全国約千店舗のスーパーでの平均価格は10月26日~11月1日の週で同じ2816円となった。

 コメの値下がりは消費者には朗報だが、利益を得られない農家側の経営は圧迫される。肥料や燃料費などが高騰する中で、赤字経営が続けば、生産を断念するケースが増える恐れもある。

 指標は、今年4月に施行された食料システム法に基づいて導入された。農家が持続的に営農できるよう、上昇傾向にあるコストを明示し、消費者から販売価格への理解を得る狙いだった。しかし、導入からわずか半年で、コスト指標を割れる状況になった。

 2024年夏に始まった「令和の米騒動」では品薄で店頭価格が上昇。昨年12月29日~今年1月4日の週には4416円の最高値を記録した。今年に入ると25年産が豊作だったことなどからコメ余りが顕在化し、下落基調に転じた。