「漫画の神様」と呼ばれた手塚治虫が、作品を通して戦争の記憶と向き合う姿を描くNHKの特集ドラマ「手塚治虫の戦争」(12日放送)の取材会が東京都内で開かれ、主演の高良健吾らが「(手塚の漫画への)熱意や情熱に圧倒された」などと思いを語った。
物語では二つの時代が交錯。1970年代、会社が倒産し連載が打ち切られた手塚(高良)に、少年時代の苦しい記憶がよみがえる。戦時下の45年、手塚の分身である中学生の大寒鉄郎(原田琥之佑)は、「非国民」とさげすまれながら漫画を描き続けていた。その懸命な姿は、徐々に仲間たちに影響していくが…。手塚は悩んだ末、悲惨な記憶を基に作品を描き始める。
手塚の自伝的漫画「紙の砦」などが原作。田島彰洋プロデューサーは戦争がテーマのドラマ制作に当たり「誰もが知っている手塚治虫さんの物語なら、若い人に、より届きやすいんじゃないかと考えた」と語る。
高良の心に特に響いたのは若手俳優たちのシーンだという。「自信を持って全力で頑張ったと言える作品ができてうれしい」と原田。鉄郎と心を通わせた少年少女たちは、戦争によって異なる道を歩まされていく。宝塚音楽舞踊学校に通うヒロインを演じた野内まるは「夢ってやっぱり諦めたくないし、それを断ち切る戦争ってすごく怖いと感じた」と話した。
田島プロデューサーは「見てくれた人が戦争を繰り返したくないと感じてくれる何かがあると思う。一方で、夢を持つ希望も伝わるといい」と力を込めた。
放送は午後10時から
























