東京都千代田区の神保町は本の街として知られる。古書店や大型書店を巡り、ページから広がる世界を堪能した。
地下鉄の神保町駅から地上に出ると、そこは「本の街」の真ん中だった。東西に走る靖国通りを中心に約130の古書店が軒を連ねる。歴史、映画、美術などそれぞれのジャンルの専門店が店先のワゴンで文庫本などを販売し、本好きを喜ばせる。
店内で文学全集のコーナーを眺めれば、幼い頃に読んだ本を発見できるかも。立ち読みすれば、30分があっという間だ。愛読していた昔の自分に再会できるのも、懐かしい本がそろう古書店ならではだ。
この春にリニューアルオープンしたのが三省堂書店神田神保町本店だ。高い天井の明るい1階は本棚が並ぶ空間に余裕があり、回遊を促す仕掛け。文学やノンフィクションから政治、経済までさまざまなジャンルの書が並び、多彩な物語や知識に一度で触れられる。普段手にすることがない分野の本のページをめくれば好奇心が刺激され、店を出るころには少し賢くなった気分になれる。
神保町は多くの大手出版社が本社を構える。最大手の一つ、小学館の1階ロビーには国民的キャラクター、ドラえもんの像が置かれている。笑顔を見せる猫型ロボットは実に愛くるしい。久しぶりに漫画を読み直したくなった。
「さぼうる」は、本好き御用達の老舗喫茶店。山小屋風の店内でコーヒーをすすり、購入したばかりの本をちょい読みする時間の幸せなことといったら…。隣の席で女性2人が「あれ読んだ?」などとおしゃべりしていた。
神保町はカレーの人気店が多い。いつも行列ができる「ボンディ神保町本店」で欧風カレーに舌鼓を打てば、散策の疲れも吹き飛びそう。食べ終わったら、カレーの専門書を探そうと思ってしまうのも本の街らしい。
【ちなミニ】人気の「らくごカフェ」では、落語家による話芸を連日楽しめる。
























