自らの木札が掛かった稽古場の前に立つ柿川信登さん=2024年11月、福岡市東区の佐渡ケ嶽部屋宿舎
 自らの木札が掛かった稽古場の前に立つ柿川信登さん=2024年11月、福岡市東区の佐渡ケ嶽部屋宿舎

 2024年11月の大相撲九州場所で悲願の初優勝を遂げた大関琴桜が所属する佐渡ケ嶽部屋には、年に一度の「大将」がいる。博多駅近くで老舗のふぐ料理店を営む柿川信登さんは九州場所限定で部屋宿舎の調理場に立ち、時に泊まって力士たちと一緒に生活。「今年は特に“うれしか”です」。気が付けば30年以上もの月日が過ぎていた。(共同通信=田井弘幸)