モザンビーク・カボデルガード州、ペンバ
 モザンビーク・カボデルガード州、ペンバ

 莫大な富の恩恵を受けることもなく、人々は家族を殺され故郷を失った。アフリカ南部モザンビーク。世界最大規模の天然ガスが眠る北部カボデルガード州沖で複数国の企業がガス田開発に着手し、日本も官民が参画する。「モザンビーク政府と企業が利益を独占してしまう」。地元では疑念が渦巻き、一部の貧しい若者はイスラム過激派に加わった。治安悪化で50万人超が家を追われ、地域一帯が混迷している。