39年前の春、福井市で卒業式を終えたばかりの女子中学生が殺害された。犯行の目撃者はおらず、犯人を示す指紋など直接的な証拠は見つからないまま捜査は難航。約1年後「事件後、服に血が付いている姿を見た」などという知人らの証言から、市内に住む前川彰司さんが逮捕された。前川さんは一貫して無実を訴えたが、こうした証言をもとに懲役7年の判決が言い渡され、服役した。しかし一昨年、それらの証言の信用性を揺るがす事実が判明した。その結果、裁判がやり直されること(再審)が決まり、判決が今月18日に言い渡される。前川さんの闘いの結末は-。(共同通信=中野湧大)