福島県双葉町から埼玉県加須市に避難を続ける菅本章二さんが暮らす「みなし仮設」=4月
 福島県双葉町から埼玉県加須市に避難を続ける菅本章二さんが暮らす「みなし仮設」=4月

 2022年、東京電力福島第1原発事故の被災自治体の中で最後に住民の帰還が始まった福島県双葉町。県による避難者向け仮設住宅の無償提供終了まで残り半年余りとなっても、町の住宅整備が進んでいない。「ついのすみか」が見つからない避難者は、「まるで棄民だ」と将来への不安を募らせる。支援団体は高齢者の住宅探しの難しさを指摘する。