アルコールフリーのたれを使ったウナギのかば焼きを手にする鯉平の営業事務課長松井洋一さん(右)ら=8月、さいたま市
 アルコールフリーのたれを使ったウナギのかば焼きを手にする鯉平の営業事務課長松井洋一さん(右)ら=8月、さいたま市

 世界各国で食されているウナギ料理。日本ではかば焼きが多いが、たれの原料になる酒やみりんにはアルコールが含まれ、イスラム圏など海外への輸出が制限されているのが現状だ。「どんな人にも、歴史と伝統の味を楽しんでほしい」。さいたま市にある1897年創業の川魚卸問屋「鯉平」は、そうした思いを胸に、アルコールフリーの新たなたれの開発に挑んでいる。