「まきちゃん」こと小林眞紀子さん(左)に作ってもらったぬいぐるみや、人形の洋服を抱きしめて、ご機嫌の三好莉帆さん(右)、華帆さん=明石市太寺4
「まきちゃん」こと小林眞紀子さん(左)に作ってもらったぬいぐるみや、人形の洋服を抱きしめて、ご機嫌の三好莉帆さん(右)、華帆さん=明石市太寺4

 まなびーサポーターで、明石市立人丸小学校3年の三好真帆(まほ)さん(9)、同小2年の莉帆(りほ)さん(8)、長寿(ちょうじゅ)院保育園(ほいくえん)の華帆(かほ)さん(6)は、とっても元気な3姉妹。今回の宝(たから)さがしでは、3人が「まきちゃん」と呼(よ)んで慕(した)うご近所の女性(じょせい)、小林眞紀子さん(80)を紹介(しょうかい)します。一家が「宝物のよう」と表現する小林さんとの関係について、話を聞きました。(勝浦美香)

 取材におじゃますると、テーブルには小林さんお手製(てせい)のいちご大福が並(なら)び、莉帆さん、華帆さんは「まきちゃんが作ってくれたぬいぐるみ、見て!」「まきちゃんは野菜もいっぱい育ててるんよ!」と猛(もう)アピール。真帆さんは2人を見守りつつ、黙々と大福をほおばります。小林さんは「3人とも子どもらしさいっぱいで、本当の孫みたい。私(わたし)が一番楽しませてもらってる」とうれしそうです。

 三好家と小林さんとの出会いは2017年頃(ごろ)にさかのぼります。次女の莉帆さんが生まれる前、お母さんの秋子さん(40)は職場(しょくば)の先輩(せんぱい)から子ども2人を育てる大変さを聞きました。「仕事に復帰(ふっき)するためには誰(だれ)かに頼(たよ)れるようにならなきゃ」と考えましたが、明石出身ではない秋子さんには、近くに頼れる人がいませんでした。悩(なや)んだ末に市のシルバー人材センターを通じて、家事支援(しえん)サービスの小林さんを紹介してもらったのです。

 そこから週に1日、小林さんが三好家にやってくる日々が始まりました。お願いした家事を完璧(かんぺき)に仕上げてくれる小林さんに、3姉妹もすぐ懐(なつ)きました。きっかけは家事支援サービスでしたが、今ではすっかり家族同然。よもぎ団子(だんご)作りや芋掘(いもほ)りなど、季節ごとに思い出を重ねているそう。「100歳超(さいこ)えても元気でいてほしい」と莉帆さん。小林さんも「3人の成長をこれからも見守りたいわ」とほほえみました。