コメ関連の食費が上がる中、おにぎりの消費が「一人勝ち」の様相をみせている。新型コロナウイルス禍で需要が高まり、コロナ禍が明けて孤食が減ったにもかかわらず勢いはとどまらない。
2024年10月の農林水産省の報告によると、おにぎりへの家計支出は23年、18年比で3割増えた。前年比では9.3%増と、物価上昇率を上回るペース。弁当、外食費、コメに比べて伸びが顕著だ。
理由を探るとコンビニ各社の価格戦略が見えてくる。ぜいたくな具やコメを使った1個250円超えの「高級化路線」で単価を上げる一方で、定番商品の価格を引き下げる動きが相次いだ。