
前回のコラムでお話ししたインターネット出願のテストランが本日開始となっています。入試本番に慌てることがないよう、忘れずに参加してください。
さて読者の方からいただくご質問で最も多いものの一つに、実技教科の成績に関するお悩みがあります。兵庫県の公立高校一般入試では、実技教科(副教科)の内申点が大きなウェイトを占めるので、気になるのも当然です。これに対する回答はなかなか難しいところもありますが、端的にお答えすると、実技が苦手でも「5」はとれます。今回は、実技教科で内申点「5」を目指すためのポイントをこれまでの私の経験などをもとにお話しします。ただし、どの中学校でも必ず通用するということではありませんので、くれぐれもご了承ください。
■期末テストで最高点を目指す

実技が苦手でも「5」を目指すためには、まず評定がどのような観点で評価されているのかをおさらいする必要があります。
学習指導要領では以下の3つの観点から評価することが定められています。
・知識・技能
・思考・判断・表現
・主体的に学習に取り組む態度
実技教科ではそれぞれ「実技」と「テスト・課題」の両方を通して評価されますが、「運動が苦手」「歌が下手」という人は、実技以外の部分で確実に加点することを考えましょう。
「知識・技能」のうち、技能は、実技などを通して評価されます。一方で、知識の理解を示す機会の一つが期末テストです。
体育であれば、競技のルール・歴史・審判のジェスチャー・技の名称など、音楽であれば、記号や音階・鑑賞曲のデータなどを徹底的に暗記します。
先生が授業中に口頭で言った「こぼれ話」も忘れずにメモしておきましょう。そして「満点を取るんだ!」という覚悟で臨んでください。
ただし、最高点をとったから必ず「5」という訳ではありませんので注意が必要です。
■提出物はかなり重要

実は私は中学1年の1学期の美術の通知表が最低でした。テストの点は上位だったので、通知表を見て驚きのあまり、すぐに閉じてしまったほどです。
思い当たる節を探すと理由は明白でした。提出物を1回も出していなかったのです。美術の先生に確認をしに行くと、予想通り「提出物を出していないと評価のしようがない」と言われてしまいました。
そこで2学期は心を入れ替えて、できるだけ丁寧に課題を仕上げ、期限よりなるべく前に提出することを心がけたところ、2学期の通知表は最高評価でした。
「提出物を1度も出さない」というのは極端な例ですが、授業中に課されるレポートや課題なども、工夫ひとつで「思考・判断・表現」の評価を上げることができます。
美術の作品説明や鑑賞レポートなどは、「なぜこの構図にしたのか」「なぜこの色を選んだのか」など、より具体的にまとめるようにしましょう。
体育でも同様です。「もっと頑張りたい」ではなく、うまくできなかった原因や改善策、結果などをしっかり書き込むようにしましょう。
■授業態度ももちろん評価の対象

授業に前向きに取り組む姿勢も大切です。
「主体的に学習に取り組む態度」では、学習に粘り強く取り組み、自分の課題を振り返って学び方を改善しようとする姿勢が評価されます。
準備や片付けを率先して行う、仲間を応援する、先生の説明を真剣に聞く、最後まであきらめない、集中して丁寧に手を動かす…など、日ごろから意識をして授業に臨んでください。
ただし、こうした行動だけで評価が決まるわけではありません。
■何をすればいいかわからなければ先生に直接たずねよう

5教科は点数が上がれば通知表が上がりやすいですが、実技教科は時間がかかります。
中学3年生の実技教科で、1学期「3」だった評価が2学期は「5」へ急上昇した、というケースはあまり見かけませんが、中学1~2年生が、気がついたら「5」になっていたというのはよく見てきました。
私は、評価は機械がするのではなく人がするものだと生徒に説いてきました。先生におべっかを使う必要はないけれど、授業をする側、提出物をチェックする側、テストを採点する側の視点で考えれば、おのずと自分に何が欠けていてどうするべきかがわかるはずです。
もし、それがわからないならば、教科担任の先生に自分のクラス、名前を告げて自分の課題を聞きに行ってみましょう。
いかがでしたでしょうか。少しでも皆様の参考になっていればありがたいです。
受験生の中3生はもうすぐ内申点が決まります。自分のやるべきことに集中して全力を尽くしてください。健闘をお祈り申し上げます。
<執筆者>株式会社創造学園常務取締役・手嶋孝紀
兵庫県を中心に100教室以上を展開する株式会社創造学園の総合進学塾エディック・創造学園にて教室責任者、学区責任者、研修、教務など、あらゆる部署を歴任し、教育現場から経営まで幅広い経験を積む。現在は常務取締役として教務のみならず会社全体を統括しながらも、「教務のトップである限り現場を離れない」という信念を貫いている。どれほど多忙でも教壇に立ち、生徒と共に学ぶ姿勢を崩さない。その現場での気づきが、新しい教材や指導法の開発へとつながり、創造学園全体の教育力向上を牽引している。























