スライスして「目玉焼きパン」に(画像提供:Lisaさん)
スライスして「目玉焼きパン」に(画像提供:Lisaさん)

「どれくらいフランスの日本化が進んでいるかというと、パン屋で食パンがShokupanって名前で売ってるくらい」

 日本人には食卓でおなじみの「食パン」がフランスのパン屋さんで「Shokupan」と名づけられて売っている、という投稿が「X」で話題になりました。投稿主のお名まえは「Lisa」(@IshizakaL)さんといいます。北海道函館市出身のLisaさんは現在3人のお子さんのお母さんでフランスのリヨンに住んでいます。

投稿には
「ポーランドにもSyokupan という名前で売られてます」
「ここタイのバンコクでも私の住むアパートのすぐ近くにベーカリー屋さんが食パンという名称を使っています。」
「豪在住ですが、同じ形のパンはたくさんありますが、日本の食パンは甘さが強いので、一般の家庭でトーストにして食べるというより、菓子パンの感覚で受け止められている印象です。」
「カナダの友人が日本に来た時、トーストの匂いに感動してた。再来日した時、何が食べたい?と聞いたら日本のパン即答」
などと世界各地で「食パン」が売られ、受けいれられていることを報告する声や、

「この形は今までにフランスでもあった(パンドミー)だけど、あれとは違って柔らかしっとり、別物ですよ!という意味を込めてのショクパン、ってことですかね?食べてみたい!」
といったフランスの「Shokupan」を味わってみたい、という声のほか、

「朝、食パンを口に咥えつつ、走って角で誰かとぶつかりたいのかな?」
「日本で『フランスパン』と読んでるのがバゲットだけどその理屈なら食パンは『Japan』でよくない?」
などと日本のカルチャーをからめた楽しいコメントや上手にボケる人まで現れるなど、投稿には多様なリプライが寄せられています。

 Lisaさんに「Shokupan」について詳しい話をお聞きしました。

■「日本の食パンと変わらないと思う」

--味や食感を日本の「食パン」とくらべると?

日本の食パンと変わらないと思います。私はしばらく日本の食パンを食べていないので日本の方が食べたらちょっと違うのかも...。2日経つとふわふわ感が減り固くなってきてしまうので、本当はすぐに切って冷凍庫に入れたほうがいいです。

--フランスの方がこの「Shokupan」を買うのを見たことは?

見た目がアジア系じゃないフランス人も買っているところ見たことがあります。

--「Lyon市内に数店舗あるAntoinette」というパン屋さんでこの「Shokupan」を購入されたのですね。「値段が少し高め」だったとのことですが、いくら?

写真の大きさで7.5€(ユーロ)でした。

■「目玉焼きパン&あんバターパン」

 Google検索すると、記事執筆時点の1€は169.20 円とのことですので「Shokupan」はおよそ、1270円くらい…日本人の感覚にだと、「高級食パン」に近い価格設定、というところでしょうか。

 さらに、Lisaさんは話題になったポストに続けて「目玉焼きパン&あんバターパンになりました」という文言とともにそれぞれの写真をつけてタイムラインにポストしており、「日本のパンおいしいふわふわ~!と言ってました。フランスの美味しいバターをたっぷり塗って、あんこやチョコ、目玉焼き、ハムをのせたり美味しくいただきました」と家族で「Shokupan」を楽しんだことを話しています。

(まいどなニュース特約・山本 明)