みなさんは満員電車でふと感じるニオイに、不快感を覚えたことはありませんか。株式会社青組(東京都杉並区)が実施した「通勤ラッシュのニオイ問題」に関する調査によると、8割超の人が「通勤時の満員電車で他人のニオイが気になる」と回答したことがわかりました。では、どのようなニオイが気になるのでしょうか。
調査は、通勤時に電車を利用する全国の20~50代の男性1007人を対象として、2025年6月~7月の期間にインターネットで実施されました。
その結果、全体の83.2%が「通勤時の満員電車で他人のニオイが気になる」と回答。具体的には「汗のニオイ」(76.9%)や「加齢臭」(60.0%)、「香水のニオイ」(45.0%)といった回答が上位に挙がりました。
一方、「満員電車でも不快に感じない人の特徴」として挙げられたのは、「ほのかにいい香りがする」(55.7%)や「汗臭さが全くない」(55.7%)のほか、「制汗剤や香水などをさりげなく使っている」(38.7%)といった意見も挙がりました。
また、「通勤中に自分も臭っているのではと不安を感じたことがありますか」という質問には、81.8%の人が「ある」と回答しており、他人のニオイに敏感なだけでなく、自分自身がどう見られているかを気にする意識も強いことがうかがえます。
次に、「出勤前に行っているニオイ・汗ケア」を全回答者に尋ねたところ、「制汗スプレーの使用」(34.2%)、「ボディシートの使用」(31.6%)などが上位に挙がった一方で、「ニオイ・汗ケアを行っていない」(23.0%)という意見も一定数見られました。
また、「ニオイ・汗ケアを行っていない」以外を回答した人のうち、82.6%が「出勤前のニオイ・汗ケアは1日もたないと感じる」と回答。さらに、「通勤中や出社前などに再びニオイ・汗ケアができたら安心」と答えた人は95.3%に上りました。
ちなみに、「ニオイケアができるアイテムをバッグに常備している」と答えた人は49.8%、「常備していない」人は50.2%となり、外出先でのケアに対するスタンスは二極化していることがうかがえました。
「ニオイケアができるアイテムをバッグに常備している」と答えた人に、「ニオイケアを使用したいタイミング」について尋ねたところ、「会社に入る前」(53.9%)、「通勤で駅に到着した直後」(39.5%)、「商談や会議の前」(32.1%)といった回答が上位に。
また、「ニオイケアアイテム選定時に重視するポイント」としては、「香りの有無」(49.1%)や「持ち運びやすさ」(43.3%)のほか、「香りの強さ」(35.1%)が挙げられ、場面に応じた使いやすさや周囲への配慮を重視する傾向が見て取れる結果となりました。