世界的にあまり評判のよろしくないイギリス料理。
今、SNS上ではその極めつけのような伝統料理が大きな注目を集めている。
「イギリスの伝統料理ウナギのゼリー寄せ 夏休み明けの教室の水槽が口いっぱいに広がり、これ食いながら産業革命起こしたグレートブリテンさすがだなって感心した」
と件の料理を紹介したのは古生物学者の相場大佑さん(@ammo_ammo_ammo)。
ウナギのゼリー寄せ(ジェリード・イール)は18世紀に生まれた伝統的なロンドンの名物料理。ぶつ切りにしたウナギを、酢と水にレモン汁やナツメグを加えたスープで煮込んで冷やし、ゼリー状に固めたものだ。調理法を聞く限りあまり洗練された料理とは思えないが、果たしてどんな味なのか…。
相場さんにお話を聞いた。
ーーどちらで召し上がったのでしょうか?
相場:出張中にロンドンで食べました。
ーー感想をあらためて。
相場:とても生臭く、そしてやや塩っぱかったです。また骨が邪魔でした。お世辞にも美味しいとは言えませんでした。レモンが付いてまして、かけたら少しだけ生臭さがマシになりました。少しだけ。
ーー投稿に大きな反響がありました。
相場:「イギリスの飯は美味しくない」という意見にまた一票を投じるようなことをしてしまい、若干恐縮気味です。これ以外にイギリスで食べたものはどれもとても美味しかったです。イギリス飯言うほど悪くないです。
また、たまたまその店で食べたものが美味しくなかったという可能性も捨てないでおきたいです。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「見た目、香り、味(更に食感…)という3拍子(4拍子)揃ったフルコンプでそそられない特級呪物のような食べ物を生み出した苦行の民に畏敬の念を禁じ得ません(※)。 味覚の追求に費やさなかったエネルギーが産業革命に注がれたのでしょうね(適当)」
「誰だか忘れたけど俳優が『ウナギやん?煮凝りやん?最強のはずやん』つってて、ああ~概念的にはそうなるか~って眺めてたんだけど、いざ食ったら真実に叩きのめされたみたいな顔してたんだよね。 見た目通りクッサいんやろなぁ。」
「『まずい食材はない、まずい料理があるだけだ』ミシェル・サラゲッタ」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。
ウナギで話題になった相場さんだが本分はアンモナイト研究で、今回のイギリス出張もその野外調査のためだったそうだ。相場さんは国内で新種を発見するなどその道の権威。昨年出版したアンモナイトの一般書『アンモナイト学入門』(誠文堂新光社)も話題になっているので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
相場大佑さん関連情報
Xアカウント:https://x.com/ammo_ammo_ammo
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)