地図大手の株式会社ゼンリンが7月18日に発売した「離島トレカ」が注目を集めている。日本全国の有人離島304島のうち、70島がデザインされたトレーディングカード(第一弾)だ。ランダム7枚入りと、全種類が入ったコンプリートボックスがあり、コンプリートボックスは即日完売の人気ぶり。再販売や第二弾も企画中だ。
離島トレカの商品名は「Map Design GALLERY CARD/有人離島」。日本全国にある有人離島の魅力が手のひらサイズにぎゅっと凝縮されている。
カードの表面には島名、地図、人口、面積などの基本的な情報を、裏面には島のシルエットがデザインされている。人口や面積などの数値は国勢調査など信頼できる情報に基づいた。カードは「C(コモン)」(人口100人以上、計40島)、「U(アンコモン)」(人口10~99人、計20島)、「R(レア)」(人口1~9人、計10島)の3種類。人口の数値ごとにレア度が設定され、最大レア度の「R」カードの表面は光輝く加工が施されている。
開発のきっかけについて、同社の担当者はこう話す。「日本全国には304もの有人離島があり、それぞれの島でどんな農作物が育ち、どんな気候や暮らしがあるのか、想像するだけでもワクワクするとの思いから、本商品を企画しました」
島の選定は、日本に約1万4千以上ある離島の中から人が住む「有人離島」に着目。「離島振興法」の対象である256島と、沖縄や奄美群島、小笠原諸島の特措法の対象である50島を合わせた306島から、一般人の立ち入りが制限されている硫黄島と南鳥島を除いた304島をカード化の対象としたという。
「地図上の文字や数字といった注記を一切省き、等高線、道路、建物、水域だけにしぼって掲載することで、島の形状や地形などを直感的に読み取れるよう工夫しています。また、裏面は島の形が際立つように等高線だけのシルエットで表現し、裏面を並べると名前を当てるシルエットクイズとして遊ぶことができます」(同社担当者)
「カードを集めたり交換したりしながら、この島はどんな島なんだろうとか、離島に興味を持つきっかけにしていただけたら嬉しいです」(同)
ランダムに封入された1パック7枚入り550円(税込)、70枚全種類が入ったコンプリートボックス5500円(税込)。コンプリートボックスは同社のオンラインストアのみの扱いだが、第一弾は完売。現在、再販売や第二弾を検討中という。
詳しくは「Map Design GALLERYオンラインストア」
(まいどなニュース特約・西松 宏)