人材採用・キャリア支援サービス『クロスワーク』を提供するX Mile株式会社(東京都新宿区)は、このほど「今後の働き方」に関する調査結果を発表しました。同調査によると、オフィス職(ホワイトカラー)の約7割が「条件次第で現場職(ブルーカラー)に転職もアリ」と考えていることがわかりました。また、自身の業務がAIで代替されると認識している人ほど、「現場職への転職はアリ」と捉える割合が高まることも明らかとなっています。
調査は、全国の20代以上のビジネスパーソン1000人(オフィス職、現場職各500人ずつ)を対象として、2025年8月にインターネットで実施されました。
オフィス職かつ、オフィス職に魅力を感じると答えた人に「現場職に転向してもよい条件」を聞いたところ、「絶対に変えたくない」(143人)という意見が一定数見られた一方で、「休日や勤務時間が改善されるなら」(176人)、「年収が大きく上がるなら」(172人)が上位となり、条件次第で現場職への転向が視野に入ると考えている人が7割を占める結果となりました。
また、「現場職も条件次第で可」とする人の割合を分析したところ、自身の業務がAIに代替される割合を「ほぼされない(10%未満)」と認識する層では110人中49人にとどまったのに対し、「ほぼ全て(80%以上)」と認識する層では17人中16人、「一部(10~30%)」で120人中91人、「半分程度(30~50%)」で155人中120人、「大部分(50~80%)」で80人中63人と、いずれも7割を超えたことから「自身の業務がAIで代替される」という不安が強いほど、現場職を選択肢とみなす傾向がみられました。
他方、現場職の半数超が「自身の業務はAIにほぼ代替されない(10%未満)」(53%)と回答したのに対して、オフィス職では「半分程度代替される(30~50%)」(29.5%)が最多となり、オフィス職のほうが「いずれAIに代替される」という考えが広がっていることが浮き彫りになりました。
次に、「現在の仕事に対する不満」を聞いたところ、現場職では「給与・待遇が低い」(207人)、「職場環境が悪い」(138人)、「体力的にきつい」(130人)が上位に挙がりました。
一方、オフィス職では「特に不満はない」(144人)が最多ではあるものの、「給与・待遇が低い」(131人)、「人間関係にストレスがある」(126人)、「精神的ストレスが大きい」(100人)など、メンタル面の要素が目立ちました。
また、「今後のキャリアに対する不安」については、現場職では「年収が上がらない」(222人)、「体力的についていけない」(158人)が上位となった一方、オフィス職では「年収が上がらない」(165人)に加え、「景気悪化で仕事がなくなる」(70人)や「AIに仕事を奪われる」(68人)といった意見も上位に入りました。
最後に、現場職かつ、現場職に魅力を感じると答えた人にその理由を尋ねたところ、最も多かったのは「社会や生活を支える重要な仕事だから」(126人)でした。次いで「自分の経験・得意分野を活かせそうだから」(113人)、「休日・勤務時間などの条件が良さそうだから」(104人)が続き、待遇や条件だけでなく、社会的意義や使命感を魅力として捉えていることがわかる結果となりました。
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【出典】▽クロスワークしごと白書/ホワイトカラーの7割「条件次第でブルーカラーに転職もアリ」 AI代替不安が強い層ほど現場職転向が視野に【オフィス職・現場職1000人調査】

























