(いつかいちくんさん提供)
(いつかいちくんさん提供)

10月13日に惜しまれつつ閉幕した大阪・関西万博。

今SNS上ではそんな万博のパビリオンにまつわる投稿が大きな注目を集めている。

「地理院地図の拡大図、サウジアラビア館の入り組んだ迷路だったりドイツ館の円形のオブジェが細かく再現されてるの改めてレベチ(伝われ)」

と紹介したのはジオグラフィック航空アナリストのいつかいちくんさん(@itsukaichi_engi)。

国土地理院が提供する地理院地図。豊かなデータ量に基づいた精度の高さで知られるが、パビリオン一つ一つの複雑な形状まで忠実に再現しているとは驚きだ。

いつかいちくんさんにお話を聞いた。

ーー地図をご覧になって。

いつかいちくん:地理院地図は拡大すると建物の細部まで細かく再現されていることを以前から知っており、今回の万博会場ではどうなっているか気になり、実際に拡大してみました。すると、サウジアラビアパビリオンの入り組んだ迷路や、ドイツパビリオンやスイスパビリオンに見られる円形のオブジェが再現されており、あまりの再現度の高さに驚きました。

ーー大阪・関西万博の閉幕はさびしいですね。

いつかいちくん:通期パスを購入し広島から通算20回通いましたが、万博は私にとって「究極の非日常」でした。貴重な世界のリアルや価値観に触れ、世界のご当地グルメを日本の衛生基準で味わえるなど、パスポート不要の海外を楽しむことができました。他にも未来志向型の国内パビリオンも数多く、特に大阪ヘルスケアパビリオンの25年後の自分と出会える「リボーン体験」は非常にリアルで印象に残りました。

その他、大屋根リングや毎晩行われる花火、ドローンショー、会期終盤に行われたANAの「空飛ぶクルマ」など、日を追うごとに進化していくコンテンツにも心打たれました。閉幕した今、今後何を楽しみに生きていったらいいかと思う程、万博ロスが激しく、半年間充実していたことを改めて実感しました。もうあと10回は訪問したさがあります。

ーー投稿に大きな反響がありました。

いつかいちくん:多くの万博通のユーザーから「建物を見ただけでどこか分かった」「地理院地図再現度高い」など地理院地図に関する賞賛の声が多くありました。万博会場以外にも多くのテーマパークで再現度が高い地図になっていると思いますので、他の場所にも注目していきたいです。

◇ ◇

SNSユーザー達から

「さすが国土地理院」
「null2も再現度ヒくほど高くてワロタ しかし平面投影からは実物が全く想像できない」
「取り壊すのもったいなーーーい!!!」

など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。

日々、Xなどでさまざまな可視化マップや航空情報を発信しているいつかいちくんさん。航空系やマイルに関するお得情報を紹介する新ブログ『トラベル交通トレンド分析』も好評だ。いずれも丁寧な調査に基づいた気付きのある内容なので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)