正月に向けて出荷が最盛期を迎えている門松=小野市垂井町
正月に向けて出荷が最盛期を迎えている門松=小野市垂井町

 正月飾り「門松」の生産が最盛期を迎えている。口を大きく開けて笑っているように見える縁起物は、年の瀬に順次出荷されていく。

 半世紀ほど前から生産を手がけるのは、小野市垂井町の竹細工専門店「小野竹工芸 土井」。今年は約100組を兵庫県内の神社仏閣や福祉施設などに届ける。

 門松は2基で一対。竹の節目を斜めに切ると、その角度によっては人が笑っているように見える。笑顔の加減も年ごとに工夫しており、6代目の土井重毅さん(46)は「今年の口は大きめ。景気が弾むように、下の方の門松から順に口をだんだん大きく開けた形にしました」とほほ笑む。

 予約販売で、今年の受け付けは終えている。(鈴木雅之)