「棺に入れて大丈夫?」故人への想いが裏目に…葬儀社が解説する【副葬品にできないもの】
「棺に入れて大丈夫?」故人への想いが裏目に…葬儀社が解説する【副葬品にできないもの】

故人とともに棺の中に納める「副葬品」。実は「棺の中に入れられないもの」があると知っていましたか?神奈川県の葬儀社「杉浦本店」の公式TikTokアカウント(@sugiurahonten) が詳しく解説しています。

■腕時計、スマホ、メガネを入れるのはNGです

手紙や故人が好きだった食べ物や飲み物、衣服、写真などが副葬品としてよく準備されます。「大切にしてたから…」と身につけていた物も棺に入れたくなりますが、以下のものはNGなんだそう。どうしても入れたいものがある場合は、「写真を撮って印刷し、その余白に想い出や感謝の言葉を書き添える」のもおすすめとのこと。

【副葬品として棺に入れてはいけないもの】

・腕時計、スマホ
金属が火葬炉に負担をかけるだけでなく、電池が破裂してしまうので絶対NG。

・眼鏡、アクセサリーなどの貴金属類
金属やガラスは火葬の際に燃え残りやすく、溶けた品物が遺骨を汚したり、火葬炉を損傷したりする可能性があります。

・硬貨(お金)
そもそも金属である硬貨は燃えないため火葬には適さないですが、実はお金を燃やすという行為が法律で禁じられていることが本来の理由。硬貨を燃やす行為は「貨幣損傷等取締法」という法律に抵触します。

・ゴルフクラブ、釣り竿、杖
燃えづらい金属やカーボン素材が使われているケースが多いそう。特にカーボン素材は炭素繊維が燃え切らずに微細な粒子となって散布され、火葬炉の故障原因になるので、副葬品として棺に納めないようにしましょう。

・革、ビニール製品、衣類、靴
革やビニール製品、衣類、靴などは燃えにくく、遺骨に付着して汚してしまう場合も。また、有害なガスを発生させることがあります。さらに、ビニールやプラスチック製品を燃やすと有毒な物質が発生する可能性があるため、副葬品には適しません。

・分厚い本、ぬいぐるみ
中まで火が通らず、燃え残った大量の灰が撒き散らかされて火葬場の業務に支障をきたします。

▽出典
・神奈川県の葬儀社「杉浦本店」 公式TikTok/棺に入れてはいけないものは?
・神奈川県の葬儀社「杉浦本店」 公式TikTok/副葬品とは?棺に入れられるもの、入れてはいけないもの