「AI利用はこっそり」全く隠していない人は4割 ※画像はイメージです(metamorworks/stock.adobe.com)
「AI利用はこっそり」全く隠していない人は4割 ※画像はイメージです(metamorworks/stock.adobe.com)

AIを使ったことがある人の過半数が「業務でのAI利用を隠した経験がある」--そんな調査結果が人材マッチング『ITプロパートナーズ』を運営する株式会社Hajimari(東京都渋谷区)による「生成AI活用」に関する実態調査でわかりました。

調査は、全国の20~60代のビジネスパーソン861人を対象として、2025年9月にインターネットで実施されました。

業種・職種を問わず、ビジネスパーソンに「AI活用の実態」を調査したところ、「AIを利用している」人は44.9%、「利用していない」人は55.0%となりました。

さらに、AIを利用している人に対して「業務でのAI利用を隠した経験」について聞いたところ、過半数が「AI利用を隠した経験がある」と回答。なかでも20代では63.1%と高く、「よく隠している」と答えた割合も13.6%で最も多い結果となりました。

また、「生成AIを活用したことで叱責やミスにつながった経験がある」と答えた人は78.6%で、具体的な失敗としては、「AIに頼りすぎて、自分の思考や提案の深みが不足していると注意された」(37.4%)、「出典を明示せず流用して注意された」(15.4%)、「AI生成の文章や資料の完成度が低く、やり直しになった/納期遅延を招いた」(14.1%)などが上位に挙げられました。

叱責やミスにつながった経験について年代別で見ると、20代が86.4%と最も高くなった一方、50代は65.8%と比較的低い水準となりました。

他方、AIを活用していない人に「生成AIをこれから学びたいと思いますか」と尋ねたところ、「全く興味がなく、学ぶつもりはない」(48.3%)や「あまり興味が無く、学びたいとは思っていない」(29.5%)など、消極的な層が全体の約8割を占め、「興味があり、学びたいと考えている」(19.2%)と答えた人は2割弱にとどまる結果となりました。

   ◇  ◇

【出典】
▽ITプロパートナーズ/生成AI活用に関する意識調査2025