がんと診断された際に不安・心配だったことは? ※画像はイメージです(metamorworks/stock.adobe.com)
がんと診断された際に不安・心配だったことは? ※画像はイメージです(metamorworks/stock.adobe.com)

がんと診断された際、誰もが抱えてしまう不安や悩み。株式会社アデランス(東京都品川区)が実施した「男性のがん治療における外見変化」に関する意識調査によると、約3人に1人が「外見の変化(脱毛・肌質の変化など)」に不安を感じていることがわかりました。

調査は、がんの罹患経験があり、がんの治療による脱毛の経験がある全国の30歳~69歳の男性412人を対象として、2025年8月にインターネットで実施されました。

まず、「がんと診断された際に不安・心配だったこと」を尋ねたところ、「治療内容や副作用について」(69.4%)、「治療にかかる費用」(63.6%)、「家族・パートナーへの負担」(46.1%)が上位に挙がったほか、「外見の変化(脱毛・肌質の変化など)」(29.6%)という意見も約3人に1人となり、治療への不安に加えて、金銭面・外見変化での心理的な負担ものしかかっていたことがわかりました。

続けて、「がんの治療に伴い、困ったことや辛かったこと」を尋ねたところ、最も多かったのは「頭髪の脱毛」(36.9%)でした。次いで「気分が落ち込み、何も手につかないことがあった」(34.7%)、「仕事が困難になった(体力・気力の面)」(31.6%)が挙がり、治療が日常生活に多面的に影響していることが明らかとなりました。

がんの治療に伴い、「特に困ったことはなかった」と答えた人以外に対して、「脱毛に関して困ったこと」を尋ねたところ、「気分が落ち込みやすくなった」(42.8%)、「周囲の視線が気になるようになった」(41.3%)、「外出をためらうようになった」(38.9%)などに回答が集まり、社会的な関わりを避けたくなる心情や、対人関係への不安もうかがえました。

次に、「治療期間中に取り入れたアイテム」を教えてもらったところ、「脱毛時用の帽子」(44.4%)や「肌に優しいシャンプー」(31.1%)、「頭皮の保湿剤」(21.6%)など、頭皮や肌をケアする製品の取り入れる意見が目立ちました。

「各アイテムの選定理由」としては、「使いやすさ」を最も重視している傾向が強く見られ、特に「脱毛時用の帽子」(65.0%)や「ナイトキャップ」(60.3%)、「ウィッグ」(53.1%)では、半数以上を占めており、日常的に無理なく使用できるかどうかが選定の大きなポイントとなっているようです。

一方、「頭皮の保湿剤」「肌に優しいシャンプー」では「安全性」や「素材・成分」への関心が高く、肌に塗布するアイテムに対しては、より慎重に選ぶ傾向も見受けられました。

また、「ウィッグや帽子による外見ケアを行った理由」については、「周囲の視線が気になったから」(41.2%)が最も多く、次いで「脱毛したことを隠したかったから」(34.2%)、「周囲に心配をかけたくなかったから」「仕事で人前に出る必要があったから」(いずれも24.6%)など、他者への配慮や社会生活との両立のなかで外見に気を配る様子が見て取れた一方で、「気分が前向きになったから」(20.9%)という声も一定数あり、外見ケアが単なる見た目のカバーにとどまらず、気持ちの回復を支える役割を果たしていることがうかがえました。