島根県浜田市で家族で釣りを楽しんでいたところ思わぬ大物に遭遇した--そんな釣りエピソードがXに投稿され、注目を集めています。
投稿したのは、59歳のパパさんと32歳のママさん、そして3人のお子さんで釣りを中心に家族での日常を発信しているYouTubeチャンネル「すーちゃんねる(@すーちゃんねるsuu-family)」を運営する、すーちゃんねる(@Mt00l2SvdOnX5rT)さん。全長約138センチ、重さ22キロ超のヒラマサを釣り上げたのは、すーちゃんねるのママさんです。初めて家族が釣り上げた大物に驚いたというパパさんにお話を聞きました。
すーちゃんねる一家が釣りを始めたのはコロナ禍のこと。パパさんとママさんは、「子どもたちが大きくなってからも、いつでも見られるアルバム代わりに…」という思いでYouTubeへの投稿を続けてきたそう。
「私は59歳で妻とは27歳離れています。末っ子はまだ6歳で、家族の絆を深めるために何か一つ続けたいと思い、釣りを始めました」
■目標は、ブリ・ヒラマサ・カンパチの“御三家制覇”
そんな、すーちゃんねる一家が掲げている目標は、ブリ・ヒラマサ・カンパチの“御三家制覇”。パパさんはブリを何度も釣った経験があるそうですが、ヒラマサとカンパチは日本海まで遠征しなければ狙えず、「絶対達成したい」と通い続けてきたのだとか。一方でママさんは、これまで小型魚を中心に釣りを楽しんでいたといいます。そこで「妻に青物の醍醐味をどうやったら味わってもらえるか?」とパパさんが考えたのが、「青物釣りをシリーズ化して強制的にチャレンジする」ことだったそう。
そのチャレンジの一環で、この日は島根県浜田市の海へ。家族そろってショアジギング(堤防などの岸から金属製のルアーを遠投して魚を狙う釣り方)を楽しむために早朝から訪れていました。
この日、すーちゃんねる御一行が使っていたのは、重いジグ(疑似餌)を遠投できる専用の竿と、タフな5000番のリール。メインの釣り糸はPE2号で、岩などに擦れても安心な40ポンドのリーダー(メインの釣り糸の先端に結んで使う補助的な糸)を装着。投げるルアーは、実績抜群の「撃投ジグレベル40g」でした。
■巨大ヒラマサが釣れた!
投稿にあった巨大ヒラマサが釣れたのは、午前8時半ごろ。
「ルアーでハマチの幼魚が掛かって、釣り上げている途中に足元で巨大ヒラマサが掛かりました。現地で計ったサイズは141センチ、22.26キロでしたが、魚拓に伸ばして測り直した際の縮みもあり、現在は138センチとなっています。最初はそこそこのサイズの青物が掛かったと思って笑っていましたが、魚との格闘が続くにつれ、状況が一変。それどころじゃない化け物が掛かったんではないかと思い、目一杯のサポートをしました」
魚との格闘は約25分にも及んだといいます。家族全員が声を上げ、周囲の釣り人も息をのむ中、ついに巨大なヒラマサが姿を現しました。
こうしてママさんが釣り上げた“初青物”は、なんと記録級のヒラマサだったのです。その大きさは、6歳の次男とほぼ同サイズ。「こんなモンスターを釣られると、目指していた目標がすっ飛んだ気持ちになりました。これから妻にどうしてあげたらいいのだろう…と悩んでいる最中の投稿でした」と、パパさんは「嫁が。。。。。。」というXの投稿をした当時の心境を明かします。
一方でママさんは、「終盤は左腕と体力が持たなくなり、パパと2人で釣り上げました。私一人の力で手にしたものではなく、あのとき堤防にいたたくさんの方々の協力があってこそでした」と、釣り上げた際に周囲にいた人々への感謝を語ります。
■一週間毎日ヒラマサ
“超大物”は釣った後も大変だったそうで-。
「82センチのブリが入るクーラーにまったく入らず…。お店で一番大きなクーラーを買っても入らないので、お魚屋さんに解体してもらいました」
持ち帰ったヒラマサは調理し、刺身、アラ煮、しゃぶしゃぶ、唐揚げ、カマ焼き…と様々な食べ方を楽しんだそう。「近所の人にも分けましたが、一週間毎日ヒラマサでした(笑)」と笑います。魚好きの次男は大喜びで、一番食べていたのだとか。
今回の投稿には大きな反響があり、現場でママさんを助けた釣り人からもコメントが届いたといいます。
「タモ入れを手伝ってくれた方や、その場にいた方々がSNS上で見つけてコメントをくれたのが本当に嬉しかったです。中には投稿した写真を見て、『ヤギに目隠ししてるのかと思った』というユニークな声もありました。あまりの反響で驚きましたが、すべてのメッセージに丁寧に返している妻を見て感心しました」
























