本を読んだりしようと思ったけどうっかりこたつにイン(幸せまつ子さん提供)
本を読んだりしようと思ったけどうっかりこたつにイン(幸せまつ子さん提供)

忙しく過ごしていると、「ひとりの自由時間」が思いがけず手に入ったとき、どう過ごすか迷ってしまうことがあるでしょう。やりたいことはたくさんあるのに、いざ時間ができると何も手につかないという経験をした人も多いはず。Instagramで日常の出来事を投稿している幸せまつ子さんも、そんな“あるある”を描いた作品を投稿し、大きな反響を呼んでいます。

久しぶりに仕事が休みで、予定も何も入っていなかったという日。まつ子さんは「子どものお迎えまであと3時間」という貴重な自由時間を手に入れます。やるべきことは掃除に買い物などあるものの、せっかくの1人時間なので「本でも読もうか」「クローゼットのなかの断捨離をしようか」と過ごし方を考えていたそうです。

しかし、結局こたつに転がってアニメを見始めてしまいます。楽しさは感じつつも「何かしなきゃ」と焦りが募り、頭の中では「本を読め」「掃除しろ」と自分を叱咤する声が響きます。勝手に追い詰められ、「何がしたいのかわからない」状態になったところで、迎えのアラームが鳴り響きました。

結局この日の自由時間はアニメを少し見て、こたつから一歩も出ないまま終了してしまいます。最後に「リアルな私のとある1日でした」とまつ子さんは綴っています。

読者からは「めっちゃ分かります!ゴロゴロしながら、心の中で自分で自分を叱ってるので、結果疲れてます」「わしのこと見てるのかなってぐらい同じ」など、たくさんの共感のコメントがあがっています。そんな同作について、作者の幸せまつ子さんに詳しく話を聞きました。

■振り返るとリフレッシュできていた「こたつ時間」

ー久しぶりの自由時間を得たこの日、当初はどのような過ごし方をイメージしていましたか?

スーパーや郵便局で買い物と用事をササッと済ませて、ざっと家の掃除をして、読書なり映画鑑賞なりしようと意気込んでいました。

ー結果的に「こたつから出なかった1日」になったとのことですが…

こたつに潜っていた最中は自己嫌悪で気持ちが凄まじく弱っていましたが、振り返ってみると、こたつであたたまりながら横になって、日頃の身体の疲れがほんの少し緩和された気がします。好きなアニメを見て脳みそもリフレッシュでき、無理に背伸びして映画や本に向かわなくてよかったなとすら思っています(笑)

ーまた同じような日があれば?

次のチャンスがあるなら、今度は正々堂々、全力でダラダラしたいと思います!

(海川 まこと/漫画収集家)