三重県伊勢市のほめちぎる教習所が話題に
三重県伊勢市のほめちぎる教習所が話題に

三重県伊勢市にある「ほめちぎる教習所 伊勢」が話題になっている。

自動車学校の指導員といえば、自動車運転の責任感を養うため厳しいのが当たり前、というイメージを持つ人がほどんどではないだろうか。ネット上では「怒られて立ち直れません」「人格まで否定された」「怖くなって通えなくなった」「トラウマ」と語る人も多い。

そんな中、注目すべきは、株式会社TDGホールディングスが運営する「ほめちぎる教習所 伊勢」だ。厳しく叱るか、ほめて伸ばすか。まるで童話「北風と太陽」のような話だ。副管理者の米澤義幸さんに詳しく話を聞いた。

-- 一般的な自動車学校との違いは? 

米澤:一般的に自動車教習所のゴールは免許取得ですが、本校は教習所の枠を超えて、すべての人が成長実感を味わい、免許取得後も「できる」という自信を育む場所でありたいと考えています。

指導員は、ほめる達人協会主催の検定、ほめ達3級を取得していて、ほめる(相手を認める)ことで教習生のやる気を引き出し、小さな達成感を積み上げ、成長した実感を味わえる、心に残る教習をします。

--この方針になったきっかけはありましたか? 

米澤:免許取得する生徒たちの運転に対するモチベーションを高めたかったことも要因の一つ。さらに、弊社代表が海外でジェットスキー体験をした際、全くできなかったことでも、「ナイストライ!」と励まし続けてもらったことからヒントを得たそうです。

--どんな時に、どれくらい褒めるんですか?

米澤:ほめるではなく、ほめ“ちぎる”とは、量のことを言っています。シャワーのように浴びせるように心がけています。タイヤの位置を良く理解できていた、アクセルの踏み方が初めてとは思えない、前回に比べてこれくらい上手くなった、など具体的にたくさん褒めます。

--卒業するのが寂しくなるのでは?

米澤:2割の方が涙を流して卒業されます。免許取得後も担当の指導員に会いにきてくれたり、卒業生の子供から孫まで担当している指導員もいるんですよ。

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SNSでは「20年前はビシバシ怒られてたのに」「自動車学校は社会の不条理を学ぶ場所」「免許持ってるけど行きたい」「褒められた人はちゃんと技術習得できる?」など様々な意見が散見された。発達障害用プランや、多言語対応など、広く門戸を開け個性に合わせた教習「ほめちぎる教習所」の今後の活動に注目したい。

(まいどなニュース特約・米田 ゆきほ)